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チフス菌入り毒まんじゅう殺人事件!容疑者広瀬菊子の悲しい動機とは? [事件]

みなさん、毒まんじゅう事件をご存知ですか?

文字通りまんじゅうに毒が混入されていて

食べた人間から死者が出てしまった事件ですが、

犯人の動機がとても悲しいものだったのです。



事件の内容
1939年5月、神戸市立川池小学校の女性職員が、

自宅から持ってきた「かるかんまんじゅう」を他の

職員に配り食べたところ、9名がチフスを発病し

ました。

持参した女性職員とその兄弟2名も発病し、弟が

5月15日に死亡。

女性職員の弟が亡くなったことで警察が動き、

まんじゅうにチフス菌が入っていたことが判明。

通常では手に入らないチフス菌の入手元について

調べた結果、1人の人物にたどり着きます。

女性教員の兄Aは病院の副委員長を務める医師で、

かるかんまんじゅうは元患者の名前でA宅に

送られてきたものでした。

しかし、その元患者の名前は偽装であり、

実際に送った人物はAの元婚約者の広瀬菊子である

ことが発覚。

広瀬は犯行を認め警察に逮捕されたのです。



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かるかんまんじゅうとチフス
「かるかんまんじゅう」とは鹿児島を始めとする

九州特産の和菓子で、スポンジ状に仕上げた皮の

中にあんこを入れたものです。

チフスとはサルモネラ菌の一種であるチフス菌が

体内に入ることで発症します。

高熱や頭痛、全身のだるさが特徴で、胸や背中に

ピンク色の発疹が現れます。

症状が重くなると腸から出血したり、腸に穴が

開いたりすることがあります。

感染による致死率は約20%とされています。



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Mの犯行の動機とは?
広瀬は1924年に東京女子医科大学を卒業して

医師になり、細菌研究所に所属していました。

広瀬が神戸市立市民病院に在籍していたころ、

当時まだ医学生だったAと交際していたのです。

Aが学校を卒業して医師になったら結婚する

約束で、自分は地元に帰って働きながら5年間も

毎月Aの勉強に必要な資金を送っていました。

広瀬の協力も支えになり、Aは医者になることが

できました。

広瀬は待ちに待ったAとの結婚のために、祝いの言葉も

含めAのもとへ駆け付けたとき、Aは婚約破棄を

言い渡したのです!

いままで献身的に支えてきた年月は何だったのか

という思いを胸にMの感情は一気にAへの憎しみ

に変わってしまったのでした。



事件が公になると、世間を大きく騒がせました。

女性の中では広瀬に同情するものも多く、

減刑を求める声もあがっていたほどでした。

広瀬は裁判で犯行はAに肉体的・精神的・経済的苦痛を

与えたかっただけで殺意を否定しました。

裁判所の判決は、広瀬に同情の余地があるとして

求刑の無期懲役に対し、懲役3年を言い渡しました。



詳しくは10月21日の夜9時に放送される、

「ニッポンお騒がせ人物伝2『悪女』が流した『涙』の真相SP」にて

語られます。



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